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第58回日本肝臓学会総会

ごあいさつ

会長 考藤 達哉

2022年6月2日(木)、3日(金)、パシフィコ横浜会議センターにて、第58回日本肝臓学会総会を開催いたします。今回の総会のテーマは「肝臓病学、前へ。Neo-Glocal Hepatology 2022」としました。
昨今の肝臓病学は、C 型肝炎に対する DAA、肝硬変合併症治療薬、肝がんに対する分子標的治療薬や免疫治療薬など、画期的な新薬が次々に臨床に導入され、急速な変化を遂げています。2019 年末から勃発した新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、世界の状況は一変いたしました。しかし、コロナ禍を理由に肝疾患の診療・研究の歩みを止めてはならない、そのような思いを込めて、「肝臓病学、前へ。」というテーマにいたしました。そして、Global(世界)と Local (日本)の融合から新たな肝臓病学が生まれてほしいという願いを、「Neo-Glocal Hepatology」に込めました。
2020年の学術集会の運営には大きな制約が課せられ、学会本来の目的である、参加者による密なディスカッションや交流がヴァーチャル空間の中に閉じ込められてしまいました。一方で、Web配信の技術や経験値は格段に進歩し、学会運営自体にも大きな変革を求められています。第58回総会では、そのようなWebの利点の導入も念頭に置きながら、肝臓学会本来の特色である会員全員に開かれた討論の場や最新の医学情報を提供するために、可能な限りリアルな学会の開催を目指しております。
具体的には、ディスカッションの復権を目指して、「Debate Colosseum(DC)」と「テクニカル・セミナー(TS)」を企画いたしました。DCは4つの主臨床領域におけるクリニカル・クエスチョンを取り上げ、Debate形式でディスカッションすることで、実臨床における理解を深めることを目指しています。またTSでは、5つの研究領域における最新の成果と疾患研究への応用について、トップランナーの先生からご紹介いただき、質疑応答を通して、研究に関わる指導者・若手に研究への新たな意欲を持っていただくことが目標です。DC、TSともModerator、Speaker(DCではDiscussantも)を指定させていただき、特別会場(登壇場を座席が取り囲むColosseum形式)で聴衆とのディスカッションを展開していただきます。
ウイルス肝炎の撲滅をテーマに「国際シンポジウム(IS)」と「メディカルスタッフセッション(MS)」を企画いたしました。ISではアジア・太平洋地域の各国における撲滅に向けた取り組みを共有することで、2030年の目標達成に向けた課題を明らかにすることを目指しています。MSでは全国の肝炎医療コーディネーターの皆さんにお集まりいただき、活動状況と今後の課題についてディスカッションしていただきます。招請講演では、HCV発見に貢献された功績で2020年ノーベル医学生理学賞を受賞されたMichael Houghton先生に、HCV発見から撲滅への道のりやHCVワクチン開発研究の現状についてご講演いただきます。他にも国内・国外から著名な先生をお招きし、一部の主題では基調講演とDiscussantをお願いしています。
2022年6月、少しでもポスト・コロナの風を感じられることを願いつつ、多くの先生にご満足いただけるような学会を目指して鋭意準備を進めてまいります。ぜひ多くの演題をご登録いただきまして、横浜にお集まりいただきますよう宜しくお願い申し上げます。

第58回日本肝臓学会総会
会長  考藤 達哉